◆人間の脳
6時間未満の睡眠を続けていると、
2日徹夜したほどの疲労が
脳に降りかかりミスをしやすいことが分かった。
◆睡眠時間
7時間がベストといわれ次点は7時間半。
◆うたたねで脳疲労軽減
人間は10分以上眠ると本格睡眠に入ろうとするので、
仮眠をするなら1時間半以上がよいとされてきた。
しかし、欧州では昼休憩2時間の企業もあるが、
日本では40~1時間休憩が一般的なので
1時間半仮眠を実現するのはむずかしかった。
作業療法士の研究で、
10分未満のうたたねをした場合、
脳疲労が軽減されミスが減ることが分かった。
睡眠時間を日々7時間取れない方は、
昼休憩などにうたたねをするのもいいかもしれない。
(基本座った状態がよい。特に食後の場合、横になってはいけない)
◆寝だめor熟睡
寝だめにはストレス解消効果があるが、
過眠部分についてはそれほど脳疲労の回復につながってはいない。
一方、7時間の熟睡は大きな回復効果があることがわかった。
◆熟睡するためには?
入浴後、2時間半以内に眠ること。
人は、体温が下がっていくと眠くなりよく眠ることができる。
体温は、入浴後2時間半~4時間で元に戻り、
睡眠モードから活動モードに戻ってしまう。
入浴直後に寝るなど、寝汗を多くかく場合は、
汗を吸うタオルを背中にしいて眠る。
羽毛布団を使う場合、羽毛布団が体に密着するようにし、
毛布は羽毛布団の上からかける。
◆いびき
枕が高すぎたりするとかきやすいので、
頭の高さが首の高さと同じぐらいの枕を使うのがよい。
また、口呼吸のほうがかきやすいので
普段から鼻呼吸を心がける。
胸に手が触れているといびきをかいたり悪夢を見ることがある。
横向きがいびきをかきにくいといわれている。
アルコールのとりすぎは、
その分解に追われ各器官に問題が生じるため、
いびきをかきやすくなる。
◆起きる時間は変えない
起きる時間を変えて、睡眠時間を多少上下するより、
起きる時間を一定にしたほうが効果が高いといわれている。
ただし、睡眠時間が3時間を切るのはかなりのハイリスク。
(10年ほど前の長寿統計では睡眠時間3時間未満がぶっちぎりで悪かった)
※そのときは、3時間の熟睡+1時間前後でいいんじゃないかという
短時間睡眠論が注目されていた。
10年前から熟睡は最大の回復であったのである。